漢文訓読、アルゴリズム、返り点。 - 返り点に対する「括弧」の用法について提案

漢文訓読、アルゴリズム、返り点。

(01)
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}。
に於いて、
A=10
B=11
C=12
D=13
E=14
とする。
従って、
(02)
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}。
に於いて、
① E{ }の中に「Eよりも、大きい数」は無い。
① C[ ]の中に「Cよりも、大きい数」は無い。
① 8〔 〕の中に「8よりも、大きい数」は無い。
① 6( )の中に「6よりも、大きい数」は無い。
① B( )の中に「Bよりも、大きい数」は無い。
然るに、
(03)
① 123EC86457B9AD=
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}。
に於いて、
① 6( )⇒( )6
① 8〔 〕⇒〔 〕8
① B( )⇒( )B
① C[ ]⇒[ ]C
① E{ }⇒{ }E
といふ「倒置」を行ふと、
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}⇒
① 123{[〔(45)67〕8(9A)B]CD}E。
① 123456789ABCDE。
然るに、
(04)
① 123EC86457B9AD=
② 中野区有求以解英文法解漢文者。
とする。
cf.
123E
従って、
(02)(04)により、
(05)
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}=
② 中野区有{求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]者}。
に於いて、
② 有{ }の中に「有よりも、大きい漢字」は無い。
② 求[ ]の中に「求よりも、大きい漢字」は無い。
② 以〔 〕の中に「以よりも、大きい漢字」は無い。
② 解( )の中に「解よりも、大きい漢字」は無い。
② 解( )の中に「解よりも、大きい漢字」は無い。
然るに、
(06)
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}=
② 中野区有{求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]者}。
に於いて、
② 6( )⇒( )解
② 8〔 〕⇒〔 〕以
② B( )⇒( )解
② C[ ]⇒[ ]求
② E{ }⇒{ }有
といふ「倒置」を行ふと、
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}⇒
① 123{[〔(45)67〕8(9A)B]CD}E=
② 中野区{[〔(英文)解法〕以(漢文)解]求者}有=
② 中野区に英文を解する法を以て漢文を解せんことを求むる者有り。
従って、
(02)~(06)により、
(07)
① 123EC86457B9AD=
② 中野区有求以解英文法解漢文者⇒
② 中野区に英文を解する法を以て漢文を解せんことを求むる者有り。
といふ「漢文訓読」を行ふためは、
① 123EC86457B9AD=
② 中野区有求以解英文法解漢文者。
といふ「漢文」に含まれる「漢字」の「大小関係」を、把握する必要がある。
然るに、
(08)
漢語文法の基礎となっている文法的な関係として、次の四つの関係をあげることができる。
(一)主述関係  主語 ― 述語
(二)修飾関係 修飾語 ― 被修飾語
(三)補足関係 叙述語 ― 補足関係
(四)並列関係 並列語 ― 並列語
(09)
漢語における語順は、国語と大きく違っているところがある。すなわち、その補足構造における語順は、国語とは全く反対である。
(鈴木直治、中国語と漢文、1975年、296頁)
(10)
述語が、下に目的語や補語をとる形。目的語と補語とは、それほど区別する必要がないので、両方併せて、補足語と呼んだり補語と呼んだりしている。
(数研出版、基礎からの漢文、1982年、26頁)
従って、
(06)~(10)により、
(11)
① 123E{C[8〔6(45)7〕B(9A)]D}⇒
① 123{[〔(45)67〕8(9A)B]CD}E=
② 中野区{[〔(英文)解法〕以(漢文)解]求者}有=
② 中野区に英文を解する法を以て漢文を解せんことを求むる者有り。
に於いて、
① E C 8 6 B
② 有 求 以 解 解
の「四つ」は、「述語(predicate)」である。
従って、
(07)(11)により、
(12)
① 123EC86457B9AD=
② 中野区有求以解英文法解漢文者。
に対して、「返り点」を付けて、
② 中野区に英文を解する法を以て漢文を解せんことを求むる者有り。
といふ「漢文訓読」を行ふためは、
② 中野区有求以解英文法解漢文者。
に於いて、
① E C 8 6 B
② 有 求 以 解 解
の「四つ」が、「述語(predicate)」であることを、知ってゐる必要が有る。
従って、
(07)(12)により、
(13)
① E C 8 6 B
② 有 求 以 解 解
といふ「述語(predicate)」の「大小関係」を、把握する必要がある。
然るに、
(14)
① E C 8 6 B
であれば、
① E>C>8>6<B
である。
然るに、
(04)により、
(15)
① ###E{C[8〔6(##)#〕B(##) ]#}。
ではなく、
① ###E{C[8〔6(##)#〕B(##)#]#}。
であるならば、「返り点」は、
② 地 丙 下 二 一 上 乙   甲 天
ではなく、
③ 地 乙 下 二 一 上 二 一 甲 天
である。
従って、
(15)により、
(16)
① 6(##)
① B(##)
の場合は、
① 二(#一)
① 二(#一)
であると、見なすことになる。
従って、
(13)(14)(15)により、
(17)
② 有 求 以 解 解
といふ「漢字」の「大小関係」は、
① E>C>8>6<B
ではなく、
① E>C>8>6=B
といふ、ことになる。
然るに、
(18)
③ 地 乙 下 二 一 上 二 一 甲 天
③ { [ 〔 ( ) 〕 ( ) ] }
従って、
(18)により、
(19)
{ }=地 天
[ ]=乙 甲
〔 〕=下 上
( )=二 一
といふ風に、見なすことが、出来る。
然るに、
(20)
管到というのは「上の語が、下のことばのどこまでかかるか」ということである。なんことはない。諸君が古文や英語の時間でいつも練習している、あの「どこまでかかるか」である。漢文もことばである以上、これは当然でてくる問題である。
(二畳庵主人、漢文法基礎、1984年、389頁)
従って、
(11)(15)(19)(20)により、
(21)
② 中野区有求以解英文法解漢文者。
といふ「漢文」に含まれる「漢字」の「大小関係」といふのは、
② 中野区有求以解英文法解漢文者。
といふ「漢文」に含まれる「漢字」の「管到」に、他ならない。
平成28年02月20日、毛利太。
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