「訓読」に於ける「括弧」の用法。 - 返り点に対する「括弧」の用法について提案

「訓読」に於ける「括弧」の用法。

(01)
( )
〔 〕
[ ]
{ }
〈 〉
を「括弧」とする。
(02)
( )の中には、「括弧」は無く、
〔 〕の中には、一つ以上の( )が有り、
[ ]の中には、一つ以上の〔 〕が有り、
{ }の中には、一つ以上の[ ]が有り、
〈 〉の中には、一つ以上の{ }が有る。ならば、その時に限って、『括弧』とする。
従って、
(01)(02)により、
(03)
① ( )
② 〔( )〕
③ 〔( )( )〕
は、全て『括弧』である。
然るに、
(04)
④ 〔( 〕)
であれば、
④ 〔  〕の中に有るのは、
④ (  であって、
④ ( )ではない。
従って、
(01)~(04)により、
(05)
① ( )
② 〔( )〕
③ 〔( )( )〕
④ 〔( 〕)
に於いて、
④は、『括弧』ではない。
(06)
『括弧』の中には、
囗=漢字
囗=16進数
囗=論理記号
等が、入ってゐる。
(07)
「ルール」により、
囗の右側が、〈{[〔( と接してゐるならば、その時に限って、『より内側の「括弧」の中の囗』を「先に読む」。
従って、
(07)により、
(08)
⑤ 囗(12)囗
であれば、
⑤ 3(12)4
の「順で読む」。
従って、
(07)(08)により、
(09)
⑤ 囗〔3(12)4〕囗
であれば、
⑤ 5〔3(12)4〕6
の「順で読む」。
従って、
(07)(09)により、
(10)
⑤ 5〔3(12)4〕6(囗囗)
であれば、
⑤ 5〔3(12)4〕8(67)
の「順で読む」。
従って、
(07)(10)により、
(11)
⑤ 囗[5〔3(12)4〕8(67)]
であれば、
⑤ 9[5〔3(12)4〕8(67)]
の「順で読む」。
従って、
(07)(11)により、
(12)
⑤ 囗9[5〔3(12)4〕8(67)]
であれば、
⑤ 1A[6〔4(23)5〕9(78)]
の「順で読む」。
従って、
(07)(12)により、
(13)
⑤ 囗{1A[6〔4(23)5〕9(78)]}
であれば、
⑤ B{1A[6〔4(23)5〕9(78)]}
の「順で読む」。
従って、
(07)(13)により、
(14)
⑤ 囗〈B{1A[6〔4(23)5〕9(78)]}囗〉
であれば、
⑤ D〈B{1A[6〔4(23)5〕9(78)]}C〉
の「順で読む」。
従って、
(07)(14)により、
(15)
⑤ 囗囗D〈B{1A[6〔4(23)5〕9(78)]}C〉。
であれば、
⑤ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉。
の「順で読む」。
従って、
(15)により、
(16)
⑤ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]}者〉。
⑤ 12F〈D{3C[8〔6(45)7〕B(9A)]}E〉。
であれば、
中=1
野=2
必=3
英=4
文=5
解=6
法=7
以=8
漢=9
文=A
解=B
求=C
不=D
者=E
有=F
の「順で読む」。
従って、
(07)(16)により、
(17)
囗の右側が、〈{[〔( と接してゐるならば、その時に限って、『より内側の「括弧」の中の囗』を「先に読む」。
といふ「シンプルなルール」により、
⑤ 中野有〈不{必求[以〔解(英文)法〕解(漢文)]}者〉⇒
⑤ 中野〈{必[〔(英文)解法〕以(漢文)解]求}不者〉有=
⑤ 中野に必ずしも英文を解する法を以て漢文解せんことを求めざる者有り。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
(07)により、
(18)
⑥ 囗(A)囗囗
であれば、
⑥ B(A)CD
の「順で読む」。
従って、
(07)(18)により、
(19)
⑥ B(A)CD(囗囗)
であれば、
⑥ B(A)CF(DE)
の「順で読む」。
従って、
(07)(19)により、
(20)
⑥ 囗〔B(A)CF(DE)〕囗
であれば、
⑥ G〔B(A)CF(DE)〕H
の「順で読む」。
従って、
(07)(20)により、
(21)
⑥ G〔B(A)CF(DE)〕H囗(囗)囗
であれば、
⑥ G〔B(A)CF(DE)〕HJ(I)K
の「順で読む」。
従って、
(07)(21)により、
(22)
⑥ G〔B(A)CF(DE)〕HJ(I)K囗(囗)囗
であれば、
⑥ G〔B(A)CF(DE)〕HJ(I)KM(L)N
の「順で読む」。
従って、
(07)(22)により、
(23)
⑥ G〔B(A)CF(DE)〕HJ(I)KM(L)N囗(囗囗)
であれば、
⑥ G〔B(A)CF(DE)〕HJ(I)KM(L)NQ(OP)
の「順で読む」。
従って、
(07)(23)により、
(24)
⑥ 囗{G〔B(A)CF(DE)〕H囗[囗〔J(I)KM(L)NQ(OP)〕]}
であれば、
⑥ T{G〔B(A)CF(DE)〕HS[R〔J(I)KM(L)NQ(OP)〕]}
の「順で読む」。
従って、
(24)により、
(25)
⑥  T{ G〔B(A)CF(DE)〕HS[ R〔J(I)KM(L)NQ(OP)〕]}
⑥ ∀x{∃y〔犬(y)&頭(xy)〕→~[∃y〔牛(y)∨馬(y)&頭(xy)〕]}
であるならば、
A=y
B=犬
C=&
D=x
E=y
F=頭
G=∃y
H=→
I=y
J=牛
K=∨
L=y
M=馬
N=&
O=x
P=y
Q=頭
R=∃y
S=~
T=∀x
然るに、
(26)
~=ではない。
∨=または、
&=尚且つ、
→=ならば、
( )=といふ
∃x=そのやうなxが存在する。
∀x=ことは、全てのxに於いて、正しい。
P(x) =xはPである。
P(xy)=xはyに対してPである。
とする。
従って、
(25)(26)により、
(27)
囗の右側が、〈{[〔( と接してゐるならば、その時に限って、『より内側の「括弧」の中の囗』を「先に読む」。
といふ「シンプルなルール」により、
⑥ 犬の頭は、牛の頭でも、馬の頭でもない=
⑥ xが犬である所のyの頭であるならば、xは牛や馬である所のyの頭ではない=
⑥ ∀x{∃y〔犬(y)&頭(xy)〕→~[∃y〔牛(y)∨馬(y)&頭(xy)〕]}⇒
⑥ {〔(y)犬&(xy)頭〕∃y→[〔(y)牛∨(y)馬&(xy)頭〕∃y]~}∀x=
⑥ {〔(yは)犬であって、尚且つ、(xはyの)頭である。〕といふ、そのやうなyが存在する。のであれば、[〔(yは)牛であるか、または、(yは)馬であり、尚且つ、(xはyの)頭である。〕といふ、そのやうなyが存在し]ない。}といふことは、全てのxに於いて、正しい。
といふ「述語論理訓読」が、成立する。
平成28年04月04日、毛利太。
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