括弧不可不在(括弧 must be.)。 - 返り点に対する「括弧」の用法について提案

括弧不可不在(括弧 must be.)。

(01)
我不必欲揮快刀断乱麻=
我不[必欲〔揮(快刀)断(乱麻)〕]⇒
我[必〔(快刀)揮(乱麻)断〕欲]不=
我[必ずしも〔(快刀を)揮って(乱麻を)断たんと〕欲せ]ず。
然るに、
(02)
我不[必欲〔揮(快刀)断(乱麻)〕]。
に於いて、「何をしないのか」と言へば、「必ず快刀を揮って乱麻を断たんと欲すること」である。
(03)
必欲〔揮(快刀)断(乱麻)〕。
に於いて、「何を欲するのか」と言へば「快刀を揮って乱麻を断つこと」である。
(04)
揮(快刀)
に於いて、「何を揮ふのか」と言へば、「快刀」である。
(05)
断(乱麻)
に於いて、「何を断つのか」と言へば、「乱麻」である。
従って、
(01)~(05)により、
(06)
我不必欲揮快刀断乱麻。
といふ「漢文」が、
我、必ずしも快刀を揮って乱麻を断たんと欲せず。
といふ風に、「訓読」出来るのであれば、
「不」は、「必欲揮快刀断乱麻」に及んでゐて、
「欲」は、「揮快刀断乱麻」に及んでゐて、
「揮」は、「快刀」に及んでゐて、
「断」は、「乱麻」に及んでゐる。
然るに、
(07)
我不必欲揮快刀断乱麻。
に於いて、
「不」は、「必欲揮快刀断乱麻」に及んでゐて、
「欲」は、「揮快刀断乱麻」に及んでゐて、
「揮」は、「快刀」に及んでゐて、
「断」は、「乱麻」に及んでゐる。のであれば、
我不必欲揮快刀断乱麻=
我不[必欲〔揮(快刀)断(乱麻)〕]。
といふ風に、見なすことが、出来る。
(08)
必欲=必+欲
快刀=快+刀
乱麻=乱+麻
と書けば、
必+ は、「 副詞 」であって、
快+ は、「形容詞」であって、
乱+ も、「形容詞」である。
然るに、
(09)
「副詞」は「動詞」修飾し、「形容詞」は「名詞」を修飾する。
従って、
(08)(09)により、
(10)
必欲=必+欲
快刀=快+刀
乱麻=乱+麻
に於いて、
「必」は、「欲」に及んでゐて、
「快」は、「刀」に及んでゐて、
「乱」は、「麻」に及んでゐる。
然るに、
(11)
我不
の場合も、
我不=我+不
であって、「我」は、「不」に及んでゐる。
とする。
従って、
(06)~(11)により、
(12)
我不必欲揮快刀断乱麻=
我+不[必+欲〔揮(快+刀)断(乱+麻)〕]。
に於いて、「我」は、「不」を介して、「不必欲揮快刀断乱麻」の「全体」に及んでゐる。
従って、
(12)により、
(13)
我不必欲揮快刀断乱麻。
に於いて、「我」は、「主語(major word)」である。
(14)
「主語(subject)」ではないものの、「主語(major word)」である。
(15)
象は鼻が長い。
に於いて、「象」は、「鼻が長い」に及んでゐて、
鼻が長い。
に於いて、「鼻」は、「長い」に及んでゐる。
従って、
(16)
象は鼻が長い。
に於いて、「象」は、「主語(major word)」であって、
鼻が長い。
に於いて、「鼻」は、「主語(major word)」である。
平成28年08月23日、毛利太。
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