レ レ 二 一レ レ - 返り点に対する「括弧」の用法について提案

レ レ 二 一レ レ

(01)
① 曽子之母非〈不{知[子不〔殺(人)〕]}〉也=
① 1234B〈A{9[58〔7(6)〕]}〉C。
に於いて、
 B〈 〉⇒〈 〉B
 A{ }⇒{ }A
 9[ ]⇒[ ]9
 8〔 〕⇒〔 〕8
 7( )⇒( )7
といふ「移動」を行ふと、
① 1234B〈A{9[58〔7(6)〕]}〉C⇒
① 1234〈{[5〔(6)7〕8]9}A〉BC=
① 曽子之母〈{[子〔(人)殺〕不]知}不〉非也=
① 曽子の母〈{[子の〔(人を)殺さ〕不るを]知ら}不るに〉非ざる也。
然るに、
(02)
曽子之母
従って、
(01)(02)により、
(03)
① 曽子之母非〈不{知[子不〔殺(人)〕]}〉也。
に於ける、
① 〈{[〔( )〕]}〉
といふ「括弧」は、
① レ レ 二 一レ レ
といふ「レ点」に相当し、尚且つ、
① レ レ 二 一レ レ
といふ「レ点」は、
① 六 五 四 三 二 一
といふ「一二点」に、相当する。
従って、
(03)により、
(04)
(a)レ点
(b)一二点
(c)上下点
(d)甲乙点
(e)天地点
にあって、
(a)レ点 は、「下から上へしか、返らない」。
(05)
② 我非{必求[以〔解(中国語)法〕解(漢文)]者}也=
② 1E{2C[8〔6(345)7〕B(9A)]D}F。
に於いて、
 E{ }⇒{ }E
 C[ ]⇒[ ]C
 8〔 〕⇒〔 〕8
 6( )⇒( )6
 B( )⇒( )B
といふ「移動」を行ふと、
② 1E{2C[8〔6(345)7〕B(9A)]D}F⇒
② 1{2[〔(345)67〕8(9A)B]CD}EF=
② 我{必[〔(中国語)解法〕以(漢文)解]求者}非也=
② 我は{必ずしも[〔(中国語を)解する法を〕以て(漢文を)解せんことを]求むる者に}非ざる也。
といふ「漢文訓読」が、成立する。
然るに、
(06)
我は必ずしも
従って、
(05)(06)により、
(07)
② 我非{必求[以〔解(中国語)法〕解(漢文)]者}也。
に於ける、
② {[〔( )〕( )]}
といふ「括弧」は、
② 地 丙 下 二 一 上 乙 甲 天
といふ「一二点・上下点・甲乙点・天地点」に相当する。
然るに、
(08)
② 地 丙 下 二 一 上 乙 甲 天
であれば、
 二 下 丙 地
 ↑ ↑ ↑ ↑
 一 上 乙 天
    ↑
    甲
である。
従って、
(08)により、
(09)
(a)レ点
(b)一二点
(c)上下点
(d)甲乙点
(e)天地点
にあって、
(b)一二点 は、「下から上へしか、返らない」。
(c)上下点 は、「下から上へしか、返らない」。
(d)甲乙点 は、「下から上へしか、返らない」。
(e)天地点 は、「下から上へしか、返らない」。
従って、
(04)(09)により、
(10)
(a)レ点
(b)一二点
(c)上下点
(d)甲乙点
(e)天地点
にあって、
(a)レ点   は、「下から上へしか、返らない」。
(b)一二点 は、「下から上へしか、返らない」。
(c)上下点 は、「下から上へしか、返らない」。
(d)甲乙点 は、「下から上へしか、返らない」。
(e)天地点 は、「下から上へしか、返らない」。
従って、
(10)により、
(11)
「返り点」とは、「下から上へ、返へる点」であって、
「上から下へ、降りる点」は、「返り点」とは、言へない。
然るに、
(12)
③ 読漢文=漢文を読む。
ではなく、
③ 文読漢=漢文を読む。
であるならば、その場合の「それ」は、
③ 二 三 一
でなければ、ならない。
然るに、
(13)
 二 二
 ↑ ↓
 一 ↓
    三
であれば、「下から上に返へり、上から下に降りてゐる」。
従って、
(12)(13)により、
(14)
③ 読漢文=漢文を読む。
ではなく、
③ 文読漢=漢文を読む。
といふ「それ」が、「漢文」であるならば、
③「上から下へ、降りる点」は、「返り点」である。
といふ、ことになる。
然るに、
(15)
③ 文(読〔漢)〕=
③ 二(三〔一)〕。
に於いて、
 二(三〔一)⇒(三〔一)二
  三〔一)〕⇒〔一)〕三
といふ「移動」を行ふと、
③ 二(三〔一)〕⇒ 
③ (〔一)二〕三=
③ (〔漢)文〕読=
③ (〔漢)文を〕読む。
といふ風に、読めてしまふ。
然るに、
(16)
③〔( )〕
であれば、「括弧」であるが、
③(〔 )〕
の場合は、「括弧」ではない。
従って、
(13)(15)(16)により、
(17)
③ 二 三 一
のやうな、すなはち、
 二 二
 ↑ ↓
 一 ↓
    三
といふ具合に、「からに降りてゐる」所の「それ」を、「返り点」として「認める」ならば、「返り点が表す順番」の中には、「括弧では表せな順番」が有る。といふ、ことになる。
従って、
(17)により、
(18)
例へば、
③ 二 三 一
④ 二 レ 三 レ 一
⑤ 中 下 二 三 一 上
のやうな「からに降りる、返り点」が見付かるのであれば、そのやうな「返り点」は、「括弧」で以て、「置き換へ」ることが、出来ない。
cf.
③(〔 )〕
④〔( )[( )〕]
⑤[{(〔 )〕]}
然るに、
(19)
中国語の文章は文言と白話に大別されるが、漢文とは文章語の文言のことであり、白話文や日本語化された漢字文などは漢文とは呼ばない。通常、日本における漢文とは、訓読という法則ある方法で日本語に訳して読む場合のことを指し、訓読で適用し得る文言のみを対象とする。もし強いて白話文を訓読するとたいへん奇妙な日本語になるため、白話文はその対象にならない。白話文は直接口語訳するのがよく、より原文の語気に近い訳となる(ウィキペディア)。
従って、
(20)
「白話文(中国語)」は、「漢文」ではないため、仮に、「サンプル」の中に、「白話文(中国語)」が混ざってゐる場合は、
③ 二 三 一
④ 二 レ 三 レ 一
⑤ 中 下 二 三 一 上
のやうな「それ」が有ったとしても、その限りではなく、
「返り点」とは、飽くまでも、「からへ、返へる点」である。といふ、ことになる。
平成28年11月16日、毛利太。
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写真は蛍雪時代(高三)。この頃に、漢文が好きになりました。

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